CLYNELISH 12y (G&M) | |||||||
地●区:ハイランド・北 蒸留所:クラインリシュ |
57%vol. | ||||||
微 |
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中 |
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強 |
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モルト香 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ||
熟成香 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ||
ピート香 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ||
油質感 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ||
辛 さ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
甘 味 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
塩 味 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
ボディ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
スモーキーだが、ピート香は軽やかだ。熟成香がすっきりと仕上がっているために、ピート香自体も薄っぺらく感じてしまう。酒質はさらっとしており、味のバランスは良い。しかし雑味感が乏しく、あまりボディが厚いとは言えない。余韻もピーティだが、シャープで洗練された印象を残す。
このボトルはハイ・ストレングスで詰められてはいるが、完全な樽出しモルトではない。チル・フィルター(冷却ろ過)がかけられた上に、57度丁度に濃度が調整されている。ゴードン&マクファイル社の製品の中では、異色な存在である。
ここで紹介したクラインリシュは、新蒸留所ヴァージョンだ。同じ原料と水が用いられ、同等の設備で造られたウイスキーであるにもかかわらず、“新”と“旧”との間には、天と地ほどの開きがある。お察しの通り、“旧”の方がおいしいのである。今日、旧クラインリシュを飲むことは難しくなりつつあるが、近頃の洗練されたモルトに舌が慣れてしまっている、昨今のモルト・ファンには是非飲んでほしい一本だ。目から鱗が落ちることを、受け合っても良い。 |