GLEN GRANT
区:ハイランド・スペイサイド
蒸留所:グレン・グラント
40%vol.





 
モルト香  
熟成香  
ピート香  
油質感  
辛 さ  
甘 味  
塩 味  
ボディ  
 
アロマには若いモルト特有の香りが、強く表われている。針葉樹の樹液のような、つんとした独特な青臭い香りだ。そして軽妙ではあるがモルティな甘い香りも備えている。しかし香りの構成は、スコッチと呼ぶには余りにも単純であり、お粗末だ。ナチュラルで粗野なスピリッツ・フレーヴァーが、例えわずかなれども熟成によって得られたはずのコクを、押さえ込んでしまっているかのように感じられる。それにもかかわらず、多少なりともボディに厚みが感じられるのは、そのスピリッツ・フレーヴァーそのものに不透明感があるからだ。喉越しはスパイシーだが、余韻はほとんど残らない。
ここで紹介したグレン・グラントはオフィシャル・ボトルである。以前このクラスのものには5年の熟成表示があったが、今はなくなってしまった。理由は判らないが、3〜4年熟成のモルトがヴァッティングされている可能性もある。スコットランドの法律では、最低熟成年数を3年と定めているため決して違法ではないのだが・・・。
ちなみに若いグレン・グラントは、実はイタリアでは非常に高い人気を博している。このオフィシャル物は、本来はイタリアン・マーケットにターゲットを絞った商品なのである。元々汎用的な傾向は薄い訳だ。
総合評価 D


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