GLENLOSSIE-GLENLIVET 19y 1978 (Cadenhead)
区:ハイランド・スペイサイド
蒸留所:グレンロッシ
58.7%vol.





 
モルト香  
熟成香  
ピート香  
油質感  
辛 さ  
甘 味  
塩 味  
ボディ  
 
濃厚なシェリーの香りを放っている。ゴム臭の少ない、良質なシェリー香だ。フルーティな熟成香との相性は抜群で、非常に魅惑的なアロマに仕上がっている。口当たりはスパイシーかつオイリーであり、19年熟成とは思えないほど酒質がはつらつとしている。そしてフルボディだ。喉越しでは、甘味がドライに変化する。余韻は長く、ドライだ。
シェリー樽で熟成させたモルトの中には、取って付けたようにシェリー香が浮いてしまっているものも多い。このグレンロッシはシェリー香が、完璧にモルトと融合しており、熟成香との境目をほとんど感じさせない。クォリティの高さが光る1本である。
グレンロッシ蒸留所はマノックモア蒸留所の兄貴分に当たるが、概してグレンロッシのモルトの方ができが良いようだ。ここで紹介したグレンロッシように、おいしいマノックモアには未だに出会えない。
総合評価 AA


Copyright © 1998- Muneyuki Yoshimura. All rights reserved.