アロマはデリケートだが、新鮮な果物（洋なし？）のような熟成香がある。口当りはこなれているが、酒質が軽いために水っぽく感じる。味も非常に淡白だが、軽い酸味を含んだ甘味はフルーティで好感が持てる。お勧めの飲み方はストレートだが、水割りにするのであれば水の量に気を付けよう。等量ではややつらく、1/2〜2/3くらいが良い。余韻は心地よいが、余り長くは続かない。

ノックドゥのオフィシャル・ボトルは、1993年に「アン・ノック(AN CNOC)」と言うブランド名になった。ここで紹介したものはそれ以前のヴァージョンだ。

この蒸留所は、かのユナイテッド・ディスティラーズ＆ヴィントナーズ社の前身であるDCL（ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド）社が、自ら建てた蒸留所である。1983年に閉鎖されたが、1988年にインヴァー・ハウス・ディスティラーズ社が買収し、1989年に操業を再開した。