ROYAL LOCHNAGAR 23y 1973 | |||||||
地●区:ハイランド・東 蒸留所:ロイヤル・ロッホナガー |
59.7%vol. | ||||||
微 |
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中 |
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強 |
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モルト香 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ||
熟成香 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ||
ピート香 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
油質感 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ||
辛 さ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
甘 味 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ||
塩 味 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
ボディ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
想像し難いかもしれないが、レモン果汁を加えたココアのようなアロマを放っている。また、ドライな香り(幾分か生臭い)がアロマに奥行きを与えている。ピート香はほどよく香っているが、やや他の香りとの一体感に欠ける印象が残る。酒質は口に含んだ瞬間にはこなれて感じられるが、次第にスパイシーになって行く。味は甘酸っぱく果実を連想させるが、喉越しでは酸味が渋味に変わり、アクの強い余韻が後を引く。
ロイヤル・ロッホナガーがヴィクトリア女王のお気に入りのモルトであったことはよく知られているが、1970年代の後半に皇室の意向により“ロイヤル”の称号が一時剥奪されたことは、あまり知られていない。理由は一説によれば、エジンバラ公の『産業と生態学』と言うテーマの公式スピーチに、皇室が感化を受けた結果なされた処置だと言うことだ。蒸留所側は遺憾の意を示したそうだが、当時の皇室の考えを覆えすことはできなかった。ところがどういう訳だか1980年代の半ばには、再び“ロイヤル”の呼称の使用が許されることになった。そして今日に至っている。 |