LONGROW 16y 1974
区:キャンベルタウン
蒸留所:スプリングバンク
46%vol.





 
モルト香  
熟成香  
ピート香  
油質感  
辛 さ  
甘 味  
塩 味  
ボディ  
 
非常に複雑で個性的なアロマを放っている。極めてスモーキーで、むせ返るようだ。ピート香自体は他に類を見ないエキセントリックなもので、ちょっと表現しづらい。潮の香りは少なく、むしろ牧場や草原と言った、草土を彷彿とさせるピート香である。それに加えて、何やら有機的な生々しさも感じられる。味の方も香りに負けない個性を持っている。塩味が強くオイリーで、かなり酒質が極端だ。ボディが厚く、余韻はスパイシーである。
ロングロウはスプリングバンク蒸留所が出しているセカンド・ラベルだ。スプリングバンクのヘヴィ・ヴァージョンとして造られている。ワイン・ウイスキーの専門誌に『デキャンター』と言う雑誌がある。そこのテイスターであるヴァル・ブラウン氏は、「虎に襲われて、血まみれになった羊のような香りだ」などと表現している。大変想像力に富んだ表現だが、氏の言いたいことは解らなくもない。一般受けするモルトでないことは間違いないが、熱烈なファンが大勢いることもまた事実である。
オリジナルのロングロウ蒸留所は、スプリングバンク蒸留所の隣に建っていたが、1896年に取り壊されている。その跡地は現在、スプリングバンク蒸留所の駐車場として使われている。
総合評価 AA


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