TOMATIN 10y | |||||||
地●区:ハイランド・北 蒸留所:トマーチン |
40%vol. | ||||||
微 |
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中 |
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強 |
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モルト香 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ||
熟成香 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ||
ピート香 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
油質感 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
辛 さ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ||
甘 味 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
塩 味 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
ボディ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ||
アロマは刺激的で、かつドライだ。加水すると、シリアルなモルト香が開いて来る。味もストレートではかなりドライで、舌触りもスパイシーだ。しかし水で割ることによって、渋味に邪魔されずにモルティな甘味を楽しめるようになる。また奥の方に青臭い独特な風味があり、その部分だけが、ややアロマと同化していないように感じらる。
トマーチンには、ピート香のみに依存しない力強さがある。それは北ハイランドの峻厳な風土を想起させるものであり、またスペイサイドの華やかさとは極めて対照的なものでもある。ここで紹介したオフィシャルの10年物は、いかにも北ハイランド・モルトらしいキャラクターを備えている一本である。
著名なウイスキー鑑定家である、マイケル・ジャクソンとウォーレス・ミルロイの両氏はトマーチンに対して、対照的な意見を述べており、大変興味深い。ジャクソン氏が「疲労回復に、あるいは食後に良い」としているのに対して、一方のミルロイ氏は「食前向きで、モルト・ウイスキーの入門に最適である」と述べている。しかし、いったいどこを指して疲労回復に良いとしているのか理解しかねるし、ややクセの強い風味は初心者にふさわしいとも思えない。そして食前、食後、どちらでもいけるモルトだ。 |