【5/30】

 本来は翌日の31日が『ラフロイグの日』として、このフェスティバルのファイナル・デイなのだが、30日が私達にとっては最後のイベントになる。この日は気持ちのいい天気で、長そででは汗ばむほどの陽気だった。

 10時からはブナハーブンのツアーとテイスティングだが、これはあっさりと終了。ガイドは、マネージャーのジョン・マクレラン氏がやってくれた。先日のオーナー交代を受け、実はもう少し気合いの入ったものを期待していたのでちょっと残念・・・。昼食は、アスケイグ・ホテルのポート・アスケイグ・バーで済ませた。このアスケイグ・ホテルだが、建物は風情があっていい雰囲気をかもし出している。しかし外観の塗装、とくにあの安っぽい黄色でアクセントをつけるのだけはやめた方がいいと思う(あと、真っ赤なロゴも)。

 20時からは『マネージャーズ・ナイト』と題された、コンサートに参加。このお祭りも大詰めということなのだろう、ゲストの顔ぶれが豪華だった。ボウモアとアードベッグ以外の、アイラ&ジュラの蒸留所の主だった人物かゲストとして呼ばれていたばかりでなく、会場にはシグナトリーのアンドリュー・サイミントン氏や、WMのマーチン・ミラー氏や、マーチン・ヌエ女史らの姿もあった。司会進行はジョン・マクレラン氏、そして途中でジム・マッキューワン氏にバトンタッチ。ジムの話は昨年のマガジンライヴ!・イン・ジャパンに及び、ライフロイグそして前マネージャーのイアン・ヘンダーソン氏の噂話など・・・。そこにあまりにも唐突に妖しげなミッキー・マウス(と呼ぶにはあまりにもお粗末な頭だけの着ぐるみ)の登場。おもむろにマスクをはずと、なんとそれはヘンダーソン氏本人だったのである。会場からは大きな歓声と喝采が起こり、大変な盛り上がりだった。後半は蒸留所をモチーフにした絵のオークションや、40年物といわれる1963ヴィンテージの抽選などがあったが、帰り道の混雑を避けるため、私達は早めに会場を後にした。

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